ビタースイー糖

見通しが甘いことでお馴染み砂糖のブログ

ネタバレ感想 それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき

どうも砂糖です。

今回はこちら!

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劇場版第11作目「それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき」です。

既に様々なところで名作と名高いこの作品。今回のゲストキャラは左下のキララ姫(CV:雛形あきこ)です。キラキラ星のプリンセスであるキララ姫は完全管理されたスケジュールに飽き飽き。嫌々公務をこなしているせいか、本当の勇気を持つプリンセスにしか使えない星を生む魔法の杖スタースティックを振っても何も起きないそんなプリンセスです。

冒頭、モグラ型のメカで花畑を荒らそうとするばいきんまん達をメカごと持ちあげ、そのまま宇宙まで飛行し宇宙の彼方へ投げ飛ばすといういきなり殺意力が高い攻撃でばいきんまんドキンちゃんを撃退します。そしてそのまま宇宙をパトロールするアンパンマン、スケールがちょっとでかすぎない?

色々あったキララ姫は危ないところをたまたま宇宙をパトロールしていた宇宙刑事アンパンマンに救われます。優しくそして暖かい心を持つイケパンに恋に落ちるキララ姫。そのままパン工場へお持ち帰りされます。そりゃあお姫様抱っこで天の川を潜り、きらめく星々の中を飛ぶパン、自分でも恋に落ちます。

 

さてその頃、鉄の星に落ちたばいきんまんは鉄の王子様と身分を偽り、需要がなくなりやる気も失っていた鉄人達に鉄のテーマパークを作るよう提案します。やる気に燃え見事テーマパークを作る鉄人達、しかしそれは巧妙(?)な罠でした。テーマパークの開会式中に地面が裂けて現れたのは鉄で出来た飛行船型の巨大メカ。

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鉄人達に作らせたとんでもない殺戮兵器です。そのメカから放ったビームで辺りを焼き払い、ばいきんまんはどこかへ飛び立ちます。この兵器、砲台からは当たった物が鉄球に変化してしまう砲弾が放たれ、追尾型のミサイルなども搭載。ちょっとやることえげつくない??

 

イケパンにお持ち帰りされたキララ姫は初めて触れるものに驚いたり、プリンセスなせいかカバオ達にやたらと偉そうにして不機嫌になり、一人で森へ。その時雷雨が一帯を見舞い、暗い洞穴に逃げ込むキララ姫。奥は暗く入るのは怖い、しかし入り口も雷が鳴り響き怖い、アンパンマンの名前を呼ぶも雷でかき消されてしまいます。洞穴でうずくまって泣くキララ姫の元に人影が近づきます。

そう稀代のイケパン、アンパンマンです。かき消されたと思った助けを呼ぶ声は彼の耳(食パンじゃないけれど)に届き、巨大な葉っぱをトトロのように傘にして助けに来たのです。当然余計にベタ惚れするキララ姫。雨が止むまで洞穴で二人。キララ姫は切り出します「アンパンマン、私のこと、好き?」溢れ出て止まらない感情はまるで大雨で増水した川のように激しくなります。アンパンマンはいつもと変わらない様子で答えます。「うん、好きだよ。とっても」その言葉を聞いたキララ姫は顔を赤くして舞い上がり、その気持ちを反映するかのように雨が止み、思わず洞穴から飛び出したキララ姫の前には祝福の大きな虹が架かっていました。

アンパンマンと共にカバオ達のところに戻るキララ姫、人気者のアンパンマンは皆に囲まれます。勿論それが面白くないキララ姫「アンパンマンは私のことが好き。」「皆のことは好きかもしれないが私が一番」と言って憚りません。しかしアンパンマンはキララ姫の告白に答えた時と同じ笑顔で言います。「キララちゃん、僕はみんな大好きだよ」無情にも打ち砕かれる恋心。思わず駆け出すキララ姫。水たまりに映った祝福の虹も消えてしまいます。嫉妬と絶望に駆られたキララ姫はアンパンマンの勇気と力の源である勇気の花のジュースが入った瓶を地面に叩きつけて割ってしまいます。

 

 その時街ではパン工場のメンツがパンを配っていましたところ、暗雲立ち込めてばいきんまんの乗る巨大飛行船が街を焼き払います。ジャムおじさん達を守って鉄球にされてしまうアンパンマンパン工場に戻り新たな顔を焼こうとします。その際、燃え盛る街の消化活動をするキャラクター達が出てくるんですが

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一人クソ無能がいますね。

兎にも角にもパン工場へついた一行、割られている勇気の花の瓶を見て絶望、しかし止まらぬ工房、とりま焼くんだ即行。その間にメロンパンナが勇気の花を取りに行きますが先読みするバイキンマンによって勇気の花は枯らされ彼女も鉄球にされます。新しい顔になったアンパンマンも勇気の花がないせいで勇気3倍、ばいきんまんの猛攻に怯えて逃げ回るだけに。万事休すと思われた時ロールパンナ参上、止めるぜ惨状、強いぜお嬢。鉄の星からかけつけた鉄人によって飛行船の弱点が明かされ、ロールパンナは巨大飛行船を墜落させました。勝った!第3部完!かと思われましたが地中から現れた人型巨大メカ。

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マジかよ。ちなみにこれが出たタイミングはエンディング込みでの終了まで残り10分もないぐらい、風呂敷畳めないだろ。

ロールパンナもその前の飛行船との戦闘にて傷つき戦えない状態、アンパンマンを除く周りの人はすべて鉄球にされ、パン工場も破壊されてしまいます。いよいよばいきんまんがとどめを刺そうとするところにアンパンマンを庇うように現れたキララ姫。しかしばいきんまんにあっさり捕まります。ばいきんまんアンパンマンに向かって「この娘を助けてほしいなら代わりに燃え盛るパン工場に飛び込め」と言い放ちます。躊躇いもなく火の海と化したパン工場に向かうアンパンマン。キララ姫は勇気の花の瓶を割ったのは自分だ、そんな奴を助ける理由はないとアンパンマンを説得しますが、なんやかんやで二人とも火の海に。

崩れゆくパン工場、下敷きになるアンパンマン。キララ姫はその時にアンパンマンの心の声のようなもの聞き、思わず「死んじゃやだ!」と叫ぶと、どこからともなく歌が聞こえ空から魔法の杖スタースティックが降ってきます。杖を手にすると燃え盛るキララ姫の周りの炎が掻き消えて、辺り一面に勇気の花が咲き誇ります。そして一度杖を振ると巨大な光が辺りを包み込み、鉄球になった人々は元の姿に、そしてその光の中から新たな星としてアンパンマンが生み出されます。元気100倍ならぬ勇気100倍と化したアンパンマンは宇宙へと急上昇し、そこから急降下、大気圏を突破し炎に包まれ、渾身のロケットアンパンチを繰り出します。

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世界よ、これがアンパンだ。そのまま遥か彼方へばいきんまんを吹き飛ばし一件落着。

 

この密度が1時間弱で襲ってくる神のごときテンポ。絶望からの奇跡の希望。燃え盛る街の火の粉などすべてにおいて上質なクオリティ。これは大人も楽しめる作品ですね。勇気3倍になってしまい、普段のように勇敢に戦えないアンパンマンが周りの期待に押しつぶされそうになるシーンなど、やなせたかしの絵柄ながらもしっかりとアンパンマンが感じるプレッシャーが見てる側にも伝わる演出面なども筆舌尽くしがたいものがあります。粗方物語の内容は書きましたが、ストーリーをなぞるだけでは伝わらない部分も多くありますので是非見ていただきたいですね。エンディングのホッとする感も素晴らしいです。名作と言われる所以が分かります。

 

アンパンマンのような心がイケメンな男になりたいなと思ったところで、今回はこの辺りで仕舞いとさせていただきます。

次回更新をお待ちください。